やまぐち若手デザイナー勉強会vol.5感想
12/10に『第五回やまぐち若手デザイナー勉強会(YWCD)』に行ってきました!
『やまぐち若手デザイナー勉強会』とは、防府にある大村印刷株式会社さんが主催している若手を中心としたデザインの勉強会です。前回、にゃんこ大先生(id:nyandeco)にお声がけ頂いて参加し、今回が2回目です。
その『まとめ』…といきたいところですが、私の場合1日仕事になりそうなので、今回はメモと感想を書きます。
Session1 『いいもの作りたい?デザインを始める前にすべきこと』下永さん
- デザインとは、紙面や画面をカッコよくするとこではない。戦略的要素を込めるて、ターゲットに響くようにすること。
- デザインを始める前に、情報の設計が大切。誰に?何を?その手法は?
- 情報の設計を行うためには「聴く」・「知る」→「考える」。
- 「聴く」:誰にどのように使われているか?一番のウリは?ヒアリングや街頭アンケートなど
- 「知る」:ターゲットは?市場は?比較する為に分析。
- 「考える」:「聴く」・「知る」を元、ターゲットを満たすために必要な情報を精査する。
- クライアントからの情報が足りない場合は?類似商品の広告などから必要な情報を考える。
感想:
私自身「お客さんからどのように情報を引き出すか?伝えたいことを伝えるためにはどのような情報が必要なのか?」とディレクション的な分部で悩みがあったので、とても参考になった。
Session2 『拡がるデザイン・拡がらないデザイン』伊藤さん
- 複数のメディアを組み合わせて、相乗効果を高める合わせ技、それがクロスメディア!
- 拡がるデザイン:クロスメディアを考えられる
- 広告には「プッシュ型」と「プル型」がある。
- 「プッシュ型」:マスメディア、印刷物、Facebookなど、特にターゲットが情報を欲しがってもいないのに目に入るもの
- 「プル型」:ウェブ、リスティング広告、記事広告など、ターゲットが欲している情報を与えるもの
- クロスメディアにおけるフライヤーの役割:興味を持たせてウェブに誘導する ← その為にターゲット層に響くビジュアルにする、ウェブを読ませるために紙に全ては書かない、QRコードを付ける
- クロスメディアにおけるウェブの役割:コンバージョン ← その為に、他の媒体とビジュアルを揃えて見つけやすくする、次のアクションは申込みに絞る
感想:
クロスメディア戦略は企業の広告では考えられている事が多いと思うが、個人で小規模にやっている人のブランディングにも有効だと感じた(業界にもよるかもしれないが、そうしている人が少ないから)。
Session3 『レイアウトデザインの病と私』才本さん
- 工夫なく並べると退屈な雰囲気になるので、見せ方を工夫して印象を変える。
- 強調すべきはしっかりと強調
- 印面サイズに見合った文字サイズにする
- それぞれの要素間に余裕を持たせる、その為に重複情報は削る
- 絵的ではなく図的になると資料っぽくなって伝わりづらい
- 「情報を選別する」「情報のサイズに気を遣う」「落ち着く」
- グリッドシステムに頼りすぎるとデザインに動きがなくなり、図的な制約を感じさせてしまう
- 抜け感…制約を抜け出して外に向かうようなデザイン
- 意図的に波乱を生む
- デザインが上手くなるには?上手い人に聞く。上が引っ張り上げてくれる。下に押し上げられることはない。
感想:
私は初心者なのでまずセオリー(グリッドデザイン)に近づけて安心していたが、それを崩すことでより良くなることを実感した。その為には、経験やテクニックや才能が必要で、安易に真似ても残念になりそうだけど、そういうレベルがあると言うことを知れたのはとても為になった。チャレンジしながら、その域に近づきたい。
LT インプットとUX Lesson5 久次さん
すみません、正確なタイトルをメモりそこなっておりました。。
- Tumblrで流行をキャッチする、感じる
- Pinterestなら、カテゴリーごと(例えば「フライヤー」など)にデザインを見ることができる
- はてなブックマークで多くブックマークされているものは読むべし。また、有用情報を多くブックマークしている人をお気に入りにできるので、参考にできる。
- ここ3年、UXが重要になってきている。カスタマージャーニーマップを考える。
感想:
平日はほぼ家事と育児で終わり、インプットなどほぼできていないことを反省した。
Tumblr や Pinterest なら隙間時間でできそうなのでやってみる。はてなブックマークは、最近始めたけど…「後で読もう」という記事がどんどん溜まっていて…どうしよう。
デザイナー座談会
交通安全をデザインの力でなんとかする…を目標にアイディアを出し合い、伊藤さんの『52.6% → 0%』のクロスメディア広告が採用される。
一人の男が交通事故を起こす確率を下げていく様をドラマの「24」やauの「三太郎シリーズ」のように時系列で追いかけさせ、意識啓蒙していく。
何を使って、どこに?など考える。最終的には実現させる予定。
懇親会
Webのこと、紙のこと、疑問や不安に思っていたことを相談できて、私にとってはとても有意義でした。
Webのことは…もう公表するのは憚られるくらい恥ずかしいこをと聞いてきたので詳しく書きませんが、本当に本当に助かったし、前向きになれました。ありがとうございます。
紙のことは、先日とっても失敗したと思ったケースについて具体例を挙げて相談させてもらいました。
- A4チラシで、クライアントに2つの目的を持たせたいと言われた場合…それぞれの目的を表(目的1):裏(目的2)=1:1でスッパリ分けるのが良い。ボリューム的に1.5:0.5など中途半端になるなら、別チラシに分けるのが良い。
- 直接やり取りできないバイヤー等の意見を反映させなければならないなど、内容がクライアントだけの意思では決まらない場合は、クライアントを通してこちらが欲しい情報を得られるように聞いてもらう。
私は個人で(しかも業界経験ゼロから)やっているので、企業の中では「企画」や「ディレクション」にあたる部分もやらなくてはならないのですが、そこら辺の話も聞けて大変参考になりました。
お仕事以外の面でも、思いがけない人と出会ったり、魅力的な人と話せたり、充実した時間を過ごすことができました。
主催、ゲスト、参加者の皆様ありがとうございました!